ラウンジで「疲れる客」と呼ばれていた男性の共通点、金額では消耗は相殺されません
更衣室で「今日○○さん来るらしいから覚悟して」とLINEが回るのは、お金を使わない客ではなく、太い客の中にいた「疲れる客」の方でした。何で消耗させていた人だったのかを書きます。
前回、ラウンジで「楽な客」と呼ばれる男性について書きました。今回はその裏返しで、「疲れる客」と呼ばれていた男性の話です。
疲れる客とは、お金を使わない客のことではありません。むしろ、太い客の中にもかなりの割合で混ざっていました。金額ではなく態度で消耗させる人たちで、店の更衣室で「今日○○さん来るらしいから覚悟して」とLINEが回るのは、こちら側でした。
1. 「楽」と「疲れる」を分けていたのは、金額ではありませんでした
ラウンジで一晩いくら使うかは、キャストの売上にとっては大事です。ただ、キャスト同士の会話で一番話題になるのは、金額ではなく態度の方でした。
どれほど太い客でも、席についた時の消耗が大きい方は、静かに敬遠されていきます。逆に、売上はほどほどでも席が軽い方は、自然と空気の中心になっていきました。分かれ目は、そのお客さんの「要求の形」に表れていたように思います。
2. 「俺を楽しませて」が、前提になっています
疲れる客の最大の共通点は、「俺はお金を払っているのだから、楽しませるのはキャストの仕事だ」という前提が、言葉の裏に滲んでいることでした。
本人は口にしません。ただ、会話への反応の薄さ、つまらなそうな表情、足の組み方、スマホを見る頻度。そこに「楽しませろ」が乗ってきます。接客は仕事ですのでそれ自体は当然なのですが、その一方通行が一晩続くと、席についた側の消耗は相当なものになります。
3. キャストの私生活を、掘ってきます
疲れる客は、キャストの私生活の情報を欲しがりました。本名、本当の年齢、住んでいる区、彼氏の有無、休みの日の過ごし方。お店の中の情報では満足されず、店の外の部分を引き出そうとされます。
本人としては「親しくなりたい」の表現のつもりなのだと思います。ただ、受け取る側は「取りに来ている」としか感じません。夜の店で出会った女性に対して、最初からプライベートの情報を要求する姿勢そのものが、消耗の源でした。
4. マウントの手数が、多いのです
疲れる客は、席についた瞬間から自分の情報を降ろし始めました。他店の話、他のキャストの話、会社の役職、年収、海外出張の話、知り合いの芸能人の話。
一つひとつは悪意のある話ではありません。ただ、マウントは一度で十分なのです。一晩で何度も繰り返されると、キャストは「自分の価値を認めさせる時間」に付き合わされている状態になります。会話ではなく、評価を要求されている場に変わってしまうのです。
5. 褒め方に、条件がついています
疲れる客の褒め方には、独特のパターンがありました。「そういうこと言える子はいい」「俺に合わせられる子はレアだよ」「他の子とは違うね」。いずれも、条件付きの評価が先に乗ってきます。
褒めているようで、同時に他の女性を下げています。比較の上でしか価値を測れない褒め方は、受け取る側から見ると「審査されている」と変わりません。純粋に嬉しい気持ちは、ほとんど起きないのです。
6. 帰り際が、重いのです
お会計が済んでから店を出るまでの時間が、やたらと長い客がいました。「もう一杯だけ」「写真だけ」「今度アフターで」「連絡先もう一度」。帰り際の粘りが、その一晩の中で最も消耗する時間になります。
楽な客は、帰り際がとても軽いです。席を立って、お会計を済ませて、「お疲れさま」で帰っていかれます。帰り際の重さは、そのまま次回の印象にも残りました。
7. これは、普通の恋愛でも全く同じ構造です
書いてきた五つの共通点「俺を楽しませて」「私生活を掘る」「マウント」「条件付きの褒め」「帰り際の重さ」は、夜の店の話に見えて、普通の恋愛でも全く同じ形で働きます。
デート中に相手に楽しませてもらう前提で座っている、相手の情報を最初から引き出そうとする、自分の話でマウントを取る、条件付きの褒め方をする、別れ際が長い。一つでも当てはまる場合、相手の消耗は静かに積み上がっています。
女性に残るのは「楽な人」か「疲れる人」かの二つです。ここは、金額や肩書きでは絶対に相殺されない場所でもあります。